上部内視鏡について
上部内視鏡は、一般に胃カメラと呼ばれ、胃・十二指腸潰瘍、急性・慢性胃炎、胃・十二指腸ポリープ、逆流性食道炎、ピロリ菌感染症といった良性疾患のほかに、胃癌、食道癌、十二指腸癌といった悪性腫瘍などの診断・治療に有効です。
最近になって、ピロリ菌が胃に住みつくと慢性的な胃炎や潰瘍が生じ、一部の人に癌を引き起こすことがわかってきました。そのためピロリ菌に感染している胃炎・潰瘍のある方には除菌療法を行うことができます。ピロリ菌の除菌は2種類の抗菌剤と胃酸分泌を抑える薬を同時に1週間内服します。除菌に成功すると炎症・潰瘍のみならず、癌化も防げるといわれています。内視鏡検査はこの炎症や潰瘍の診断に極めて有用です。その他の上部消化管(食道・胃・十二指腸)の病気の診断や治療にも無くてはならない検査法です。
当院の内視鏡は、管を鼻から挿入できる直径わずか5.4mmの細い管で、内視鏡先端には小型カメラが組み込まれており、胃の内部はテレビモニターを通して観察します。さらに画像を磁気ディスクや光ディスクに記録して、検査後すぐ患者さんに結果を説明することが出来ます。
以下に、上部消化管内視鏡検査の流れをご紹介いたします。
検査前日・当日の注意点
1. 検査の前日
- 前日の夕食はなるべく早く済ませるようにしてください。
- アルコールは控えることが好ましいです。
- 遅くとも午後11時以降は飲食をしないようにしてください。
2. 検査当日
- 検査が終わるまで、飲食は禁止です。但し、降圧剤を処方されている方は朝少量の水で内服してください。
- たばこは吸わないでください。胃液が多くなり、検査や診断がしにくくなります。
検査の手順
- 上着を脱ぎ、ネクタイやベルトをゆるめるなど、首やお腹の緊張を取って、ゆったりとした格好になります。
- 胃の中の泡をとる薬を飲みます。
- 鼻、喉に麻酔をします。鼻からの検査が困難な方は口から管を挿入することもできます。その時は、喉に麻酔をします。
- 左側を下にしてベッドに横になり、検査が始まります。
検査を楽に受けられるよう、肩の力を抜き、ゆっくりと呼吸をしましょう。苦しいからといって、首を振ったり、動いたりしてはかえって辛くなり、また危険です。
また、検査中に何か異常が見つかったときには生検(胃や腸の粘膜からごく小さい組織片をつまみ採ること)をしたり、色素液をまくことがあります。痛みなどの苦痛はありませんので、安心して医師の指示に従ってください。
検査後
- 咽の麻酔がとれるまで、検査終了後1~2時間は飲食を控えてください。
- 内視鏡施行時に空気を胃に入れて膨らませますので、検査後お腹が張ることがありますが、次第に楽になりますので心配いりません。
- 所在地
- 〒181-0002
東京都三鷹市牟礼4-2-14 - 院長
- 山本 薫(医学博士/日本外科学会認定登録医/
消化器病専門医/消化器内視鏡専門医) - 電話
- 診療時間
-
月 火 水 木 金 土 日祝 9:00~12:00 ○ ○ ○ ○ 休 ※ 休 14:30~17:00 ○ ○ ○ ○ 休 休 休 ※土曜日は原則第1、3、5週目診療
(内科は10歳以上の方が対象です)
予防接種は3か月齢以上から行います9:00~11:00 / 15:30~17:00:感染症状がない方(健診、ワクチン、高血圧・糖尿病などの常用薬処方、外傷など)
11:00~12:00 / 14:30~15:30:感染症状がある方(発熱、咳、咽頭痛、関節痛、鼻閉、倦怠感、
下痢など)
※感染症状のある方は診察時間を指定しますので必ず電話で予約を取って下さい
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